旅日記11:旅ん中の気づきメモ2

Map_of_Greece_and_neighboring_countries
分かりやすかったので、ちょっとこちらのサイトから拝借。
http://www2m.biglobe.ne.jp/~ZenTech/world/map/greece/Map_of_Greece_and_neighboring_countries.htm

まだまだ消化しきれてないけど、Evernoteの中を引き続き振り返り。
だいぶ時間は経ってしまったけども、ギリシャ・トルコで感じた世界の初心者メモ3つ。

【ギリシャとトルコの間は複雑】
ギリシャの人はトルコを嫌うし、トルコの人はギリシャを嫌うし、えええ?なんでよ?って思ったんだけど、
聞く限りの回答ではやっぱり『宗教』に行き着く感じがした。
なぜならギリシャでは『トルコはイスラムだから』と言われ、トルコでは『ギリシャはキリストだから』とストレートに言われた。
あとは『人は好きだけど、政府は嫌い』という答えもあり、日韓・日中みたいだなとも。
1923年のローザンヌ条約(ギリシャ・トルコの戦争の末の平和条約)ではトルコにいるギリシャ正教信者がギリシャへ100万人移住、
逆のイスラム信者がトルコへ50万人移住している。根拠の1つだよね。

少し宗教にリンクして脱線すると、トルコはEU発足当時から長いことEUには加入できていない。
背景はトルコ発の移民流入ハードルが下がるリスク、それに紐づくかもだけどオスマントルコ時代の影響リスク(またオスマンみたく広範囲を支配される・・・!?)、
色々背景はあるんだろうけど根本の背景はイスラム教だからってのがあると思う。
トルコ人は『宗教が異なるだけなのに何で僕らは悪扱いなの?』って嘆いてた。日本人にはなかなかわかりづらい感覚だった。
※海を跨いで起きているキプロス問題も、然りかと。

【世界のどの国も隣国と複雑な問題を抱えているのかもしれない】
あくまで断片意見だけど、ギリシャに隣接しているトルコ以外の国(アルバニア・マケドニア・ブルガリア)でいうと、
アルバニアに関しては盗人がギリシャに流れ込んでくるから迷惑だなーと嘆いている人がいた。
アルバニアは90年代にはじめて非共産の政府が誕生するまで、ほぼ鎖国な国。
国外の情報は制限され、渡航も制限、流通も制限、、、まさにヨーロッパの北朝鮮。
盗人と言っているのは、要は低所得な人たちがギリシャに流れ込んで、盗みを含めた軽犯罪をしているケースが多くて迷惑って事だった。
なんで低所得かと言うと、ねずみ講で経済を回すような国だったしねずみ講で実質破綻しちゃったから。
ユーザいなくなったら回らなくなるよね。以下Wikiの『アルバニア』から抜粋。
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市場主義経済移行後の1990年代にネズミ講が流行し、1997年のネズミ講の破綻で、国民の3分の1が全財産を失い、
もともと脆弱を極めたアルバニアの経済は一瞬で破綻した。
多くの市民が抗議のために路上に繰り出し、詐欺から国民を守ることができなかった政府への不満から暴徒化し、
これによって政権が転覆し、無秩序状態となるという暴動が発生した。
(略)
1990年代に市場経済が導入された際には、投資会社という名目でねずみ講が蔓延した。
ねずみ講は通常、新規参入者がいなくなった時点で資金が集まらなくなり、配当ができなくなることによって破綻する。
しかしアルバニアの場合、集めた資金で武器を仕入れ、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の紛争当事者へ売り払うことによって収入を得、配当を行っていた。
他に、国民の半分がはまったと言われるまでにねずみ講が蔓延した理由としては、社会主義国家で鎖国状態であったために、
国民に市場経済の金融・経済についての教育が行われず、国民が「投資とはこんなものだ」と思い、
ねずみ講の危険性に気づかなかったことも挙げられる。
また、武器の購入を通じて麻薬などの組織犯罪(アルバニア・マフィア)とも深く関わりを持つこととなり、汚職が蔓延した。ねずみ講投資会社は、
ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の終結とともに破綻した。
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またマケドニアに関しては、『国名をギリシャの地名をそんまま持ってきてるからありえない』とトルコ、アルバニア以上に酷い憎悪を感じてるようだった。
マケドニアは古くからギリシャのテッサロニキ周辺を指す地名との事。
『韓国が自分の国名を東北とか仙台とかに変えたらどう思う?』と言われたのにはすごい納得。
結局隣り合う国とは何らかの争いが起こるもんなんだーと思いつつ、東アジアは海で隔たれているだけマシなんじゃないかと感じる。

【なぜ旅をしないんだろう?】
旅をしていて『会社辞めるんだー』って話をいろんな国の人に話すと『お金大丈夫?』と『次は決まってるの?』の2点の返答が多い。
僕自身はお金はそんなないし(退職後の日本国様の税金はしこたま高い泣)、次の職はどうにでもなると思ってるので、あんま大した返事はしないんだけども。。。
それでも『そんなに色んな国に何回も行けるなんていいなあ』という回答にはちょっとズシンときた。
台湾の子らと話した時は、大卒で働いて約7年貯めたお金でヨーロッパ周遊、それでも12ヶ月が限界との事。
某大手メーカー勤務でそんな感じなんだーと。一断面だけど、同様の回答はいくつもあった。
賃金収入は世界トップクラスの日本、パスポート保持者は4000万人以下(まずここでビックリ!)、実際のアウトバウンド人口は1800万人。
そのうち若い人の旅はどれくらいだろう?掘り下げてみると20代はアウトバウンド全体の10%。
ということは180万人、日本全体で20代は1500万人はいるはず。
ただカウントの仕方が出張とかも1回とした場合に被る可能性が高いので、純粋なアウトバウンドって極めて低いと思う。180万人の半分もいない!?すると一桁前半の超低い割合となる。
と考えると世界的にみるとたっぷりお金はあるはずなのに、収入に対する海外旅行への投資額ってのはまだまだ足りないんじゃないかと。
(人からアプローチしたけど、投資のアプローチでいいデータないかな?)
旅に出る価値をもっと知って投資してもらいたいなあ。
https://ge-shi.net/2013/12/旅日記9:だから僕は旅をする/
そしてインバウンドもアウトバウンドももっともっと増えて欲しいし、増やしたい。

今日のところはこれでおしまい。

げーしー
  • 2013年から始まった人生ログ。
    自分の振り返りを目的として色々とメモしています。

Trip

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