れびゅー6:野村克也『そなえ』


野村さんの言葉、
『不器用でも一流になれる人がいる。そこには必ず哲学があります。不器用な人は、器用な人ならしないでもすむ苦労をしなければいけませんから、自ずと独自の工夫、哲学が生まれてくる。これはもって生まれたものではありませんから、一度身につくと強いんです。器用な人は、もう一工夫、もう少しの地道な努力が足りないことが多いので、短い勝負で一時的には勝つことはあっても、長期戦になれば、最後は不器用が勝つんです。』
大学院の二年生の時にこんな言葉と出会い、へなちょこな自分は勇気をもらった記憶があります。自分も不器用なもんで。
と言いつつも、野村本に手を出してなかったので拝読。

【仕事とは生きるための手段であり、人生を生きる事自体が目標である。人生観がしっかりしていなければ、ろくな仕事はできないのである。】
よい野球をメンバーにしてもらうために、まずは人生観を確立させるよう説いていたって話。
その背景として野球人生は長くても35歳までなので、引退までにその後もしっかりメシを食っていけるように、
プレイヤーとして活躍している頃から将来を明確にしましょう、というのが野村監督の考え。
引退後に野村ー野球=0、とならないように。といった方が分かりやすいかもしれない。
なるほどなーと思ったと同時に、ビジネスでも人生観(人生で何を成し遂げたいか、いつ頃までにどうなりたいか)、
をしっかり確立させないとな、と重なる部分を感じた。会社経営と一緒で、人生理念、人生ビジョンというか。
20代で、30代で、、、と年代毎のビジョンを持って生きているといえど、何というか浮き足立っている感が否めないので、
このタイミングを好機とみて再整理しなきゃ。なぜこの素敵なニート期間に考えなかった自分!

【天才はめったにいない。ほとんどの人間は凡人である。不器用である。そういう人間がいい仕事をし、人より抜きん出ていくためには『小事』『細事』が非常に重要になる。】
元サッカー日本代表の岡田監督の記事でよく見かける『勝負の神は細部に宿る』と同義かと思う。
で、野球界での究極がイチロー。バットの握りやグリップの位置や、、、本当に細かい所まで超研究して試行錯誤しながらヒットを量産する。
イチローの場合は何時何分に○○をやる、と練習メニューが分刻みで決まっているのをプロフェッショナルで見た。
でもその中には超細かい試行錯誤があり、とにかく細かい所まで突き詰めているのが番組を通じて感じる事ができた。
ビジネスの場でも『まあ何とかなるしょ』ってツメ甘く行った時程、きれいに競合に覆されたり、顧客との交渉が決裂したり、
スポーツ同様に失敗が生じるんじゃないかと思う。だからこそ本当に細かいポイント、『スピードレスポンス』、『クリアレスポンス』、、、
もっと突き詰めると『1つ1つの言葉』、この辺まで追求する必要があるんじゃないかと思う。
なのでここまで突き詰めて行動できないとビジネスのプロフェッショナルとまでは言えない(相応しくない)のかも。おおグサリ。

【『これ以上は無理です』『自分の力はこの程度です』などと軽々しく口にするなと言いたい。限界とは、それこそ血の吐くような努力をして突き当たるものである。たいがいの人間は『正しい限界』知る前に努力するのをやめてしまう。うまくいかなかった理由を才能に求め、諦めてしまう。しかし、私に言わせれば、単に未熟なだけなのだ。『限界』と『未熟』を混同してはならない。】
家族を楽させるためにプロ野球選手になれたものの、練習帯同のキャッチャー、しかもクビ宣告までされた野村監督、
そこから死ぬ物狂いで練習し這い上がった人から出る言葉はえらい思い言葉だと感じた。
そうなんだよな、『本気』、『限界』、『必死』、『努力』等の熱い言葉は、本当にそこまで達している人が使う言葉なので、
まだ自分は使う事ができないというか、逆にそこまで自分自身を突き詰めたい、というのが本音。
きっと6月からはいばらの道が待っているので、正に自分に問いただしながらそこに近づきたいと思います。

ほんっと最近は仕事したくてたまらない!ウズウズ。。。

げーしー
  • 2013年から始まった人生ログ。
    自分の振り返りを目的として色々とメモしています。

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