シンガポール生活その10:プロジェクトに悶絶>>カレーに悶絶
ASEAN域内のプロジェクトがだいぶ落ち着いてきたのでアップデート。そしてあまり仕事について書く機会も無かったので、たまには。
激辛カレーの悶絶感はその食べてる時と翌朝のトイレのみだけど、プロジェクトになるとリリースするまでずっと悶絶感。そんな話です。
写真はこないだオシャレなインドカレー屋で食べた超辛かったカレー。
【通信インフラの域内プロジェクト】
域内のプロジェクトというのは、ASEANの通信インフラのコアな部分をシンガポールが一手に担い、周辺各国からそのコアな部分にアクセスできるようにするインフラづくりって感じ。んー分かりづらい。
各地域の統括拠点国の選定は事業の形によって異なるけれど、基本的にどの企業もローリスクな国を選び、同様に通信インフラのコアな部分もローリスクな国を選ぶので、ASEANは自然とシンガポールが選ばれる事が多い。
それもあってか災害もテロのリスクも非常に低いシンガポールだとデータセンター事業(企業のインフラ保管庫)は国をあげて元気です。
最近はスマホアプリ向けのトラフィックのバースト(急上昇するトラフィック)に特化したセンター+サービスができたり、多様化しつつあります。
自分が行っているプロジェクトはASEANが完了したら次の域(欧州・北アメリカ・南アメリカ・アフリカ・東アジア)に進み、最終的に世界で1つのインフラへまとめあげる事もあり、絶対ミスれないプロジェクト。
夢の中ではよく通信障害が発生したりサーバーダウンしたりトラブルだらけで目が覚める感じだったけど、プロジェクトが滞りなく進んでいてホッとしてます。
油断は全然できないけども、2年くらいしたら日経なんちゃらに掲載される事を願ってます(笑)
【ASEAN域のプロジェクトの難しさ】
対日系企業のプロジェクトの場合は日本本社が音頭をとり、ある程度ブレークダウンしてくれた上でシンガポールに渡す形になるし、
シンガポール側はそこまで時差の少ないASEAN各国+日本とのコミュニケーションをベースに行うので、難易度は中くらい。
ただASEANの場合は思いがけないリスクが大量に潜んでいるのでそれを含めると難易度は高かも。
手配ミス、手配中の故障、急な変化(できるって言ってたのにできないと言い始める)、、、寧ろリスク発生時にどれだけリカバリーできるかの方が大事な気がする。
ミス無く完了するプロジェクトなんてなかなか無いし何かと起こっちゃうし。。。
ASEAN免疫の出来上がっている人は逆に何が起きても動じない人もいたりして、『これが百戦錬磨か。。。』と感じる事もあった。
【グローバルプロジェクトの難しさ】
ちょっと話を戻して日本本社ではなくシンガポールブランチで音頭をとる場合ってのがあるんだけど、グローバルチームのコミュニケーションの大変さがなんとなく分かってきた(涙)
何でシンガポールブランチ中心かというと、日本で意思決定するよりシンガポール中心の方が音頭をとりやすい事があるから。
例:グローバル企業の日本支社のレポート先はシンガポール。シンガポールが力を持っているため、現地で大事な交渉をして次のステップへ、とか。
早起きしてニューヨークと電話会議、日中にシンガポール側で意思決定をして伝達、夕方にロンドンとブリュッセルと電話会議、でまた意思決定をして伝達、で寝てる間に何かしら各国からアクション、、、って四六時中仕事かい!な状況。
思いがけないリスクという意味では欧米はスムーズだなあと思う反面、コミュニケーションは時差がある分ちょっと大変。
そしてえらいびっくりしたのが、会議中にネイティブ英語が速すぎてあまり理解できなかった点。
同僚にスルーパス出して凌いだもののまたこれは大変な壁だー。
今は各国出張を狙うのをモチベーションにがんばろうかと(笑)特にブリュッセルは美味しいご飯食べれそうな気がしてて。