剣道の昇段審査の準備~当日~その後を通じて

今年のPaternity Leave中に、「また剣道再開したいなぁ」とふと思った所から約半年、実際に稽古に通い始めてから約4ヶ月、新しい稽古場で新しい先生達と稽古が始まったんだけど、仕事にも通じる事がいくつかあったなと思い、備忘録がてら。

0)なぜ再開しようと思ったか?

タイミングが合ったからだと思う。以前東京に住んでいた時も一時期通ったけれど、なかなか遠方で且つなかなか仕事で行けず幽霊に。一方で、稽古に行けた時は、頭と身体がスッキリしたり、普段仕事では知り合わないような人と交流したり、剣線の駆け引きから学びがあったり。再開しようしようと思って長い事経過したけど、息子の子育てに少しだけ余裕が生まれたり、稽古のスケジュールの中でギリギリ家族運営もできそうだったり、美味しいもの食べ過ぎで身体を動かす必要があったり… タイミングが良かったと思う。

1)昇段審査の準備: 剣道形 + 実技(互角稽古)

剣道形: 剣道講習会を受講して日本剣道形を学んだり審判講習を受けたり、YouTubeの日本剣道形を視聴したり、お世話になっている何人かの先生に審査直前三日間は剣道形を中心に学んだり、いろいろ準備した形。先生方には細かい所まで教えて頂いて、自信をもって当日をむかえる準備ができたのは大きかったと思う。

互角稽古: ひたすら面打ち(笑)おそらく5月から99%面しか打っていないと思う。なので、擦り上げ胴を打とうとしても、おそらく身体がついてこないんじゃないかと思う。一方で、自分が自信をもって打てるのは昔から面だったので、とにかく駆け引きしながら如何に気剣体を一致させて面打ちするかに徹していた。

仕事に影響があったかというとそんな事はなく、朝起きた時、お風呂、寝かしつけ終わった後は貴重な練習時間となった。寝かしつけ終わった後にマンションの庭で真っ暗闇の中で大刀・小太刀をぶんぶん振り回しているもんだから、怪しまれないか少し心配だった(苦笑)

2)昇段審査の当日

年に2回しかない第二種審査(四段・五段向け)で、今回は旭川、次回は札幌。旭川には電車で前泊で向かって、当日タクシーで審査会場へ。独特な雰囲気で、静かな中で剣道形(10組ずつ)、互角稽古(1組ずつ – 4人グループ)を行うだけに、日頃の業務の中で大衆の前でプレゼンするより遥かに緊張した。。。

剣道形: まさかの打太刀。仕太刀なのかな、その場合は10本目の形はしっかりやり切ろうと思ってたけど、逆に少し残念。仕太刀の方も非常にやりやすい方だったので、めちゃくちゃ助かった。特に目立ったミスもなく終了。

互角稽古: 2人と40-60秒程度の互角稽古。だいたい容姿と入りの構えで実力はざっくり分かったので、思いっきり一本目から面でいかせてもらった。タイミングが合わせづらく、応じ技も出しづらかったので、ほぼ自分から先に間合に入って、駆け引きしながら面でいかせてもらった形。一本タイミングが合わせられず出小手が中途半端になってしまった以外は、淡々と進み終了。

終わって一息ついてすぐに全体結果発表となる。無事受験番号があり、大学院受験以来の自分の番号があるかな?なドキドキを楽しませてもらった。番号を見た感じ、50-60%位の合格率なのかな?と思う。

3)昇段審査を終えて

・子供の頃によくあった選手宣誓で「日頃の練習の成果を十分に発揮し」は本当で、逆に言うと、本番で魔法の様に爆発する事はまずない。物事は準備でほぼ決まる。

・遠慮なんぞせず、お願いする時はお願いし、できる事を淡々と行う。恥ずかしいや気をつかう、は自分が思っている限りであって、お願いしてみないと分からない。一方でお世話になった分は、次の世代へ貢献したり、相手からの相談に次回快く受け入れる。(剣道の素晴らしいシステムだと思う)

・終わりは始まり。また次の二種審査に向けて、継続的に稽古に励もうかと思う。60歳でじーちゃんと一緒の7段まで行けると理想だし、次の帰省時には墓に報告したいと思う。

心と身体を整えるサイクルであったり、稽古を通じて仕事へ学びを活かしたり、剣を交わして友達ができる機会であったり、日本の道を学ぶ・理解する機会であったり、子供たちから逆に学ばせてもらう機会だったり、子供がもう少し大きくなった時の運動するオプションになったり、、、継続する以外に選択肢がない。(人生戻れるとしたら唯一、剣道を高校で辞めた事を部活に戻ってやり直したい)また日々精進、死ぬ手前まではずっと続けていきたい。

げーしー
  • 2013年から始まった人生ログ。
    自分の振り返りを目的として色々とメモしています。

Hokkaido

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